本日、Box Agentを発表しました。Box Agentは、企業のコンテンツをアクションへと変えるために開発された新しいタイプのAIです。
Box Agentは、新しいBox AI Homeですぐに利用可能です。Box Agentは、コンテンツからAIに適切なコンテキストを提供する方法に根本的な変革をもたらします。Box Agentは、企業のコンテンツをAIでインタラクトする新しい方法です。コンテンツを単に検索するだけでなく、コンテンツを活用できるのです。
コンテキストこそがミッシングリンク
過去2年間、AIは文章作成、コーディング、推論能力で世界を魅了してきました。しかし、企業にとって重要なギャップが残っています。AIモデルはインターネットのことは知っていますが、あなたの会社のビジネスは理解していません。AIは、あなたの会社の第3四半期の経営戦略、補償条項、ブランドメッセージなどにアクセスできません。企業のデータの90%は、非構造化データです。仕様書、契約書、財務諸表、報告書などが実際の意思決定を左右します。しかし、ほとんどの企業では、これらのデータはサイロ化された場所に分散して保存されており、AIが意味のある形でアクセスすることができません。AIが必要とするコンテキストは、まさにあなたのファイルの中に存在しているのです。
実際、コンテンツは、AIから真に意味のある成果を得るために不可欠なリソースモデルであり、AIエージェントが必要としているものです。現在、多くのAIツールは主にアシスタントとして機能しますが、独立したAIエージェントが、推論を行い、複数ステップの計画を作成し、複雑な作業をこなすことが増えてきています。AIエージェントは、コンテンツを主要なコンテキストとして使用し、アウトプットとしてファイルを生成します。
Box Agentは、大規模言語モデル(LLM)の推論能力と、お客様のコンテンツが持つ独自の知見を統合し、企業コンテキストからAI実行までをエンドツーエンドでつなぐセキュアなプラットフォームを提供します。
新しい働き方: Box AI Home
Box Agentは、新しいBox AI Homeに搭載されています。Box AI Homeは、本当に重要な仕事のためにデザインされた、フルスクリーンの対話型エクスペリエンスを提供します。まずは、簡単な自然言語のプロンプトから始めてみてください。あとは、Box Agentがすべて処理します。
Box Agentは、 単にファイルを検索するだけではありません。複数のファイルを横断的に検索し、適切なコンテンツを見つけ出し、関連情報を抽出し、複雑な問題を分析して、最終的な成果物を生成します。Box Agentは、複数ドキュメントを手作業で処理するワークフローを、検索・分析・作成の単一のインテリジェントフローに置き換えます。セッションは永続的に保存されるので、作業を中断したところから再開して、繰り返し改良していくことができます。
複雑なパイプラインも、 プロンプトエンジニアリングも、 ツールの切り替えも不要です。
あらゆる業務に対応
Box Agentはデフォルトで、リクエストを自律的に推論するエージェントループを用います。
- 事前計画: Box Agentが、複雑な目標を管理しやすいステップに分解し、推論プロセスを目で確認できる「ToDoリスト」を作成します。
- 機能選択: コンテンツ全体の検索、データポイントの抽出、Box AI Studioで構築されたカスタムエージェントの呼び出しなど、状況に応じて最適なツールを選択します。
- エージェントと人間のコラボレーション: 作業フローの中でソースを追加、プレビューできるので、タブを切り替えることなく、Box Agentが適切なコンテンツを確実に取得できます。
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自律実行: Box Agentが情報を統合して、最終成果物を生成します。ファイル生成機能がまもなく追加され、フォーマット済みの Excel、Word、PowerPointファイルを生成して、Boxに直接保存できるようになります。
基本的なオーケストレーションは、非常に強力です。しかし、企業の業務内容を多岐にわたります。企業がAIに求める多様なニーズに対応するため、Box Agentは2つの重要な側面で拡張できます。必要な推論の複雑さと、タスクを正常に実行するために必要なAIユニットの数です。
通常モード: 通常モードでは、日々の業務を支えるタスクを処理できます。情報の検索、ドキュメントの要約、重要なデータポイントの抽出などの対話を、いつでも、すぐに利用できます。
Proモード: Enterprise Advancedのお客様向けに提供されるProモードは、より高度な処理を必要とする業務向けに設計されています。プレミアムモデルを使用することで、高度な思考レベルを利用し、Box Agentを最適化して、高品質な計画、実行、リファインメントを実現します。
拡張モード: タスクの中には、複雑なだけでなく、長い時間を要するものもあります。Enterprise Advancedのお客様向けに提供される拡張モードは、最も長いクエリ処理能力を必要とする業務(たとえば、反復的で大量のデータ処理や、ミッションクリティカルな長時間の実行プロセスなど)向けに設計されています。拡張モードでは、Box Agentのコンテキストウィンドウが400万トークンに拡張されます。
Proモードと拡張モードは、完全に独立しています。単独で使用することも、最も要求の厳しいタスクに合わせて組み合わせることもできます。Box Agentは、幅広い企業ニーズに応じて利用できます。
Box Agentの活用事例
Box Agentは、すでにさまざまな業務で活用されています。
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複雑なRFPへの回答を自動化 : セールスエンジニアは、50ページに及ぶRFPをアップロードし、回答案の作成をBox Agentに依頼できます。Box Agentは、最新の製品ドキュメント、メッセージング、コンプライアンスガイドを自律的に見つけ出し、高品質なドラフトを作成します。資料を手作業で探す必要は一切ありません。
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契約書を社内規程を照合してレビュー: 社内弁護士は、ベンダーとのMSA(マスターサービス契約書)を標準条項に照らし合わせてレビューするようにBox Agentに依頼できます。Box Agentは、社内規程から逸脱している箇所を特定するので、法務部門にとって厳密な一次チェックとして機能します。
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パーソナライズされたオンボーディングスケジュールを作成: 人事担当者は、新入社員向けにカスタマイズされた30日間のプランの作成をBox Agentに依頼できます。Box Agentは、役割別のハンドブックやロードマップを取得して、それらを構造化して、すぐに使えるスケジュールにまとめます。
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ブランドイメージに沿ったマーケティング資料を作成: マーケティング担当者は、PRD(製品要件定義書)やブランドガイドラインを指定して、新製品紹介ブログのドラフトの作成をBox Agentに依頼できます。情報源をコンテキストとして手作業でタグ付けすることなく、ブランドイメージが反映されたアウトプットが生成されます。
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顧客からのフィードバックまとめる: 製品担当者は、過去1か月間で最も多かった機能リクエストをBox Agentに問い合わせることができます。Box Agentは、サポート記録とフィードバックドキュメントをスキャンして、引用元を含めたパターンを抽出します。
これらは、単発のタスクではありません。最初から最後まで処理される完全なワークフローです。
Box AI Studioで専門知識を実用化
Box AI Studioを使えば、再現性が高い重要なワークフローに対応するカスタムエージェントを誰でも簡単にノーコードで構築できます。管理者は、固有のビジネスルールやナレッジセットに応じてカスタマイズされた専用AIエージェントを作成し、Gemini、ChatGPT、Claudeといった主要なAIモデルを選択して、社内全体に展開できます。
「契約書レビューエージェント」や「ブランド管理エージェント」を一度設定すれば、 その専門知識をすべての従業員がいつでも利用できます。Enterprise Advancedのお客様は、さらに高度な機能をご利用いただけます。使用制限を解除し、大規模なデータコーパスに対して長時間のクエリを実行できるので、最も要求の厳しい企業ワークフローにも対応できます。
Box AI Studioは、企業のナレッジを再現性と拡張性に優れた資産へと変えます。
セキュリティとガバナンスを実現
エンタープライズグレードのセキュリティを基盤に構築されたBox Agentは、お客様のコンテンツと連携し、既存のアクセス権限、データ保持期間、コンプライアンス管理を維持するので、ガバナンスが後回しにされることは決してありません。機密データを外部のAIシステムにエクスポートする必要はなく、お客様のコンテンツがAIモデルのトレーニングに使用されることもありません。
すべての回答には、Box内のソースドキュメントへの直接リンクが引用として含まれています。AIが生成したアウトプットを検証、確認し、基となるコンテンツにまで遡って追跡可能な高品質な成果が得られるので、安心して利用できます。
AIエージェント時代の未来に向けたコンテンツレイヤ
Boxは、AIエージェント時代のために構築されたファイルシステムとして、AIスタック全体にわたる集中型コンテンツレイヤとして機能します。ファイルはAIエージェントにとってネイティブな作業単位であり、コンテキストとアウトプットの両方の役割を果たします。Boxは、コンテンツと人間、AIエージェント、アプリケーションをシームレスに結びつけるSingle Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)を提供します。
Box Agentは、Boxのビジョンを体現するエントリーポイントです。コンテンツ上で複雑な作業を直接オーケストレーションする、シームレスに管理されたツールです。Single Source of Truth(信頼できる唯一の情報源) を利用し、生成されるすべてのアウトプットには、既存のアクセス権限、データ期間、コンプライアンス管理が即座に適用されます。Box MCPサーバーを通じて、Box AIの適用範囲は拡大し続けています。Box MCPサーバーは現在利用可能で、新しいユースケースが日々増えています。Box Agentも、外部プラットフォームから呼び出しがまもなくできるようになります。Microsoft 365 Copilot、OpenAI、Slack、Salesforceなどのツールが、企業コンテンツを安全に取得し、アウトプットをBoxに保存できるようになります。
しかし、真の相互運用性とは、Box Agentだけに留まるものではありません。Box MCP Serverを介して、Microsoft Teams、Slack、Salesforceなどの外部プラットフォームは、Box Agentと企業コンテンツに安全にアクセスできます。ユーザーがどのAIツールを使用しても、Boxは統制された中央コンテキストレイヤとして機能します。Microsoft 365 Copilotを使用して顧客調査メモを分析し、ビジネス提案書を作成できるようになります。 Copilot Agentが、MCP経由でBox Agentを呼び出し、完成したドラフトがBoxに保存されます。この際、ほかのすべてのデータを保護するのと同じ制御システムが即座に適用されます。従業員は使い慣れたツールで柔軟に作業でき、コンテンツは本来あるべき場所に保持されます。
Box Extractが、AIの活用をさらに強化します。契約書、請求書、オンボーディングドキュメントなどの非構造化ファイルから重要な情報を抽出し、その情報を構造化メタデータとしてBox内のソースファイルに直接付与できます。Box Agentとサードパーティエージェントは、すべてのドキュメントを最初から読み込むのではなく、メタデータの永続的なコンテキストを活用することで、より高速かつ正確なワークフローを大規模に実現します。メタデータはBox内に保存されるため、ほかのすべてのデータと同様にエンタープライズグレードのセキュリティが適用されます。
従業員がどのAIツールを使用しているかにかかわらず、Boxはコンテンツを一元管理し、セキュリティを確保し、相互接続を維持します。
いますぐはじめましょう
Box AgentとBox Box AI Homeは、Enterprise PlusおよびEnterprise Advancedのお客様が、利用制限内で追加料金なしでご利用いただけます。Box AI Studioは、Enterprise Advancedのお客様向けがご利用いただけます。
Boxは、早期導入のお客様が新しいBox Agentをどのように活用されるかを楽しみにしています。そして、お客様と協力して、新機能の迅速な改良と展開を進めています。 Box Agentの詳細については、こちらをご覧ください。
このブログは、Box, Inc.公式ブログ(https://blog.box.com)2026年4月2日付投稿の翻訳です。
著者: Rutuja Rajwade, Senior Product Marketing Manager, Box AI
原文: https://blog.box.com/box-agent-launch
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