本日、OpenAI GPT-5.2がリリースされ、AIモデルが特定の知識やタスクにより特化するムーブメントが見られます。アップデートされたBox AI Enterprise Evalを用いてGPT-5.2を評価したところ、結果から重要な進化が明らかになりました。GPT-5.2は、スピードと複雑な推論の両面で飛躍的な進歩を遂げています。

専門分野におけるスピードアップ
深い専門知識を得るのは通常時間がかかりますが、GPT-5.2はこの常識を覆しました。専門的なトピックに対してより賢くなったのと同時に、スピードも上がりました。
Medium Reasoningと長いコンテキストを含むユースケースに焦点を当てて、GPT-5.2と前身のGPT-5およびGPT-5.1を比較しました。最初のトークンまでの時間で測定されたレイテンシの短縮は顕著であり、複雑なワークフローでも回答を待つ間に作業が停滞することがありません。
- 複雑な抽出: レイテンシが劇的に改善され、GPT-5で46秒、GPT-5.1で17秒だったのが、GPT-5.2では12秒にまで短縮されました
- 分析的クエリ: インサイト取得まで時間が、GPT-5の19秒、GPT-5.1の9秒から、GPT-5.2では7秒という驚異的な速さになりました
- マルチターンクエリ: 会話型ワークフローでは、GPT-5は10秒、GPT-5.1は5秒だったのが、GPT-5.2は5秒で応答しました

複雑な業種における推論
複雑なタスクの自動化に焦点を置き、難易度を高く設計しているBox AIベンチマークは、AIモデルのパフォーマンスをより深く測定できるようにさらに進化しています。最新の評価セットでのテストでは、全業界の平均推論スコアは、GPT-5.1の59%(Medium Reasoning)から、GPT-5.2では66%(Medium Reasoning)に上昇しました。さらに、特定の複雑な業種を分析したところ、GPT-5.2の能力が大きく向上していることがわかりました。
- メディア&エンターテインメント: GPT-5.1の76%から、GPT-5.2では81%に跳ね上がりました
- 金融サービス: GPT-5.1の67%から、GPT-5.2では71%に上昇しました
- ライフサイエンスとヘルスケア: GPT-5.1の57%から、GPT-5.2では59%に向上しました
知識労働の変革: 実際のユースケース
GPT-5.2の進化により、Box AIをこれまで以上に高度で重要なユースケースで利用できるようになりました。GPT-5.2の進化が主要産業でどのような価値を生み出せるかを具体的にご紹介いたします。
メディア&エンターテインメント: データドリブンな興行収入・配給戦略
メディア&エンターテインメント分野では、公開期間が短くなっている一方で、データに基づいた意思決定への期待が高まっています。スタジオチームは、スプレッドシート、地域レポート、フランチャイズダッシュボードを駆使して、さまざまな市場が映画の興行成績をどのように影響を与えるかを理解しようとしています。
課題: スタジオチームは、数十もの興行収入レポートやフランチャイズ概要資料から得られる世界累計興行収入と地域別収益に基づき、主要作品のうち北米と海外の観客動員数に最も依存している作品を特定する必要があります。
Box AIによる解決: Box AIはGPT-5.2を用いて、スプレッドシートや資料のフォルダを読み込み、各作品の国内および海外のシェアを計算し、各市場ごとにランク付けして、フランチャイズレベルのパターンを数秒でハイライト表示できます。何時間もかかる手作業でのスプレッドシートの分析はもう不要です。
金融サービス: 投資デューデリジェンスの迅速化
金融サービスでは、スピードと正確さが何よりも重要です。アナリストは、報告書を統合し、データを分析し、市場動向に注意を払いながら、価値の高い意思決定を行う必要があります。
課題: 銀行の融資審査部門は、数十もの融資契約書、修正条項、条件説明書を照らし合わせながら、企業向けの定期ローンとリボルビング信用ファシリティのポートフォリオを比較する必要があります。価格表、契約書、担保、満期、リスク指標を整理し、どの借り手が過小評価されているか、どの構造が市場外か、価格改定や融資更新の交渉でどこにフォーカスすべきかを把握する必要があります。
Box AIによる解決: Box AIはGPT-5.2を用いて、融資関連書類一式を読み込み、主要な条件を正規化し、比較表を作成できます。たとえば、金利とスプレッド、レバレッジおよびカバレッジ契約、担保パッケージ、財務報告要件、主要リスク条項を抽出します。次に、例外や集中リスクをハイライトし、どの融資が最も積極的または保守的に構造されているかを明らかにします。何日もかかる手作業による文書レビューが、数分でポートフォリオレベルのインサイトに変換する簡潔な要約に変わります。
ライフサイエンスとヘルスケア: 複雑な臨床データの統合
1分1秒が勝負の業界において、研究者は膨大な非構造化データ、治験記録、規制当局への提出書類に埋もれてしまうことがよくあります。
課題: メディカルアフェアーズチームは、数十件の査読付き論文、学会抄録、規制当局からの通達から得られた知見を統合し、特定の治療法の安全性と有効性のシグナルを複数のサブグループにわたって理解する必要があります。
Box AIのよる解決: Box AIはGPT-5.2を用いて、PDFやスライド資料の全コーパスを読み込み、関連するエンドポイントと患者グループを特定し、主要な成果と有害事象を抽出し、矛盾する知見を調整します。そして、構造化されたエビデンス表とトレンドやギャップのナラティブサマリーを作成し、数週間かかる手作業の文献レビューを、数分で信頼性の高いインサイトに変えます。
違いを実感しましょう
GPT-5.2が、Box AIで利用できるようになりました。シンプルなドキュメントだけでなく、最も難解で専門的なコンテンツでもぜひお試しください。GPT-5.2は、Box AI StudioおよびBox AI APIでご利用いただけます。
※このブログは Box, Inc 公式ブログ(https://blog.box.com/)2025年12月11日付投稿の翻訳です。
著者: Rutuja Rajwade, Senior Product Marketing Manager at Box AI
原文リンク: https://blog.box.com/how-openais-gpt-52-delivers-lightning-fast-specialist-level-reasoning
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